この現実のむこうに―Here and Beyond 青森公立大学国際芸術センター青森 201710/28〜12/10

この現実のむこうに―Here and Beyond
青森公立大学国際芸術センター青森
10月28日-12月10日

潘 逸舟
本山 ゆかり
アン・スークーン
クレマンス・ショケ&ミカエル・ガミオ

作品は全く何もないところから生み出されるのではなく、多かれ少なかれ現実世界から手がかりや影響を受け、それらを見つめた先に作り出されます。生まれ来る作品世界は虚構や空想ではなく、現実を越えた奥にある現実、もうひとつの現実であると解することができます。

現実は社会の共通認識として成り立っている一方で必ずしも同一とはいえず、人によって見え方も捉え方も異なる不確かなものであり、アーティストはそこから何をどう切り取るのかが作品を展開していく重要な要素となります。また、鑑賞者は作品を前に、個人の経験などをもとに認識し想像力を広げます。目に見えて明瞭でありながらも曖昧な現実から生まれる作品は、見る者が他者と事物を共有し分かち合うための術(すべ)ともなるでしょう。

今回はその現実と、作品によって生み出されるもうひとつの現実との関わりを考えていきます。私たちの目の前にある現実をもとにしながらも、地域の人々をはじめ、鑑賞者を作品世界に惹き込み新たな思考、発見など様々なメッセージを投げかける内容のプログラムを目指します。

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